錦織圭、現役最終戦はティアフォーに4-6、4-6 ジャパンオープン初戦で引退 ツアー12勝・元世界4位

シティ・オープンでガッツポーズをする錦織圭 スポーツ

トップ画像:JC / CC BY 2.0

男子テニスの錦織圭(36)が10月1日、東京・有明で開催中の「木下グループジャパンオープン」(ATP500)シングルス1回戦で、第2シードのフランシス・ティアフォー(米国)に4-6、4-6のストレートで敗れました。錦織は今季限りでの引退を表明しており、この試合が現役最後の試合となりました。

大会は9月30日から10月6日まで。錦織はワイルドカード(主催者推薦)で本戦に出場し、2度優勝した思い出の大会でキャリアを締めくくりました。

最終戦の結果と錦織のコメント

対戦相手のティアフォーは世界ランキング8位の28歳で、今年の全米オープンでは4強入りしています。錦織は両セットとも4ゲームを奪いましたが、セットを取ることはできませんでした。スポーツニッポンによると、この試合は錦織にとってツアー通算685試合目でした。

試合後、錦織は涙をぬぐいながら、5歳でテニスを始めてから積み上げてきたものを振り返りました。「悔しいっすね。こういう終わり方は」と率直に語る一方、「やりきったと言える思いはあるので満足はしてます」とも話しています。

会場はほぼ満員で、試合中は「ニシコリ」コールが響きました。試合前のコイントスには元世界4位の伊達公子さんが登場し、試合後のセレモニーは松岡修造さんが進行役を務めました。

勝ったティアフォーは2回戦でアルチュール・フィス(フランス)と対戦します。

引退表明から最終戦までの歩み

錦織は米国時間の2026年4月30日(日本時間5月1日)、SNSで今シーズン限りでの引退を発表しました。発表時点の世界ランキングは464位で、近年は股関節・手首・背中・肩・ひざなどのけがに苦しんできました。

  • 7月:引退表明後初めてツアーに出場したワシントンの大会で、商竣程(中国)に逆転勝ちし、2025年5月以来となる勝利を挙げました。
  • 8月:全米オープン予選決勝で坂本怜に4-6、6-7で敗れ、四大大会の本戦には届きませんでした。試合後にはコート上で功績をたたえるセレモニーが行われました。
  • 9月25日:ジャパンオープンを前に会見し、「コートで悔いなく終われるようにしたい」と話しました。約20年のプロ生活については、悔いが残る部分は多いとしながらも「よく頑張ったなというのは本音」と総括しています。

大会直前のATPのインタビューでは、2014年を自身のベストイヤーに挙げ、この大会を「日本の選手にとって夢の大会の一つ」と表現していました。

日本テニスの歴史を変えた約20年

東京・有明コロシアムの外観
ジャパンオープンの会場、東京・有明コロシアム(2019年1月撮影、改修工事中)写真:Lombroso / CC BY-SA 4.0

錦織は日本男子テニスの記録を数多く塗り替えてきました。主な実績は次のとおりです。

  • 2014年全米オープン準優勝(アジア出身の男子として初めて四大大会シングルス決勝に進出。決勝はマリン・チリッチに敗戦)
  • 自己最高の世界ランキング4位(2015年)
  • ATPツアーのシングルス優勝12回、ツアー通算451勝
  • 2016年リオデジャネイロ五輪で銅メダル(日本テニス界に96年ぶりの五輪メダル)
  • 年間上位8人で争うATPファイナルズに4度出場(2014〜16年、2018年)、2014年と2016年はベスト4

ジャパンオープンでは2012年と2014年に優勝し、2018年は準優勝。今大会前までの通算成績は24勝9敗でした。2012年の決勝では当時世界6位のミロス・ラオニッチを破り、地元で初めてのタイトルを手にしています。

今後の見どころ

錦織は引退後の活動について、9月25日の会見で「これ!というのはなくて。自分の気持ちが落ち着いたら」と述べ、具体的な計画はまだ決めていないとしています。そのうえで、ジュニア選手に自分の経験を伝えることや、日本テニス全体のレベルアップに関わることを考えているといいます。

日本男子では、全米オープン予選で錦織に勝った坂本怜をはじめ、若い世代が育ちつつあります。錦織が切り開いた「世界のトップで戦う日本人選手」という道を、次の世代がどこまで進めるかが今後の注目点です。なお、ジャパンオープンは10月6日まで続きます。

参照した情報源

記事内の情報は2026年10月1日時点のものです。

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