トップ画像:Masakatsu Ukon / CC BY-SA 2.0
ANAの「スーパーフライヤーズカード(SFC)」の制度見直しに関心が集まっている。9月に公表された新しい案内では、年間決済額300万円未満の「SFC LITE」も、条件付きでANAラウンジを利用できることになった。4月発表時の一律利用不可という内容から見直された一方、300万円を境に会員区分を分ける仕組みは維持されている。
新制度が始まるのは2028年4月。いま利用できるサービスと、これから適用される条件を分けて確認する必要がある。10月10日時点のANA公式案内をもとに、ラウンジ・決済額・日程の違いを整理した。
SFCとは? 入会条件と新しい2区分
SFCは、ANAの「ダイヤモンドサービス」または「プラチナサービス」のメンバーなどが申し込める、クレジットカード機能付きの年会費有料カード。ANAグループ運航便の搭乗で100万ライフタイムマイルに到達した人も申し込み対象になる。新制度でも申し込み条件は変更しないとANAは案内している。
新しい会員区分は、ANAカードとANA Payの年間決済額が300万円以上なら「SFC PLUS」、300万円未満なら「SFC LITE」。300万円に届かなくても退会扱いにはならず、翌年度にLITEのサービスが提供される。区分は毎年決定する。
100万ANAライフタイムマイル到達者は、年間決済額にかかわらずPLUSの対象になる。ただし、PLUSの特典である5,000マイルの進呈には、年間300万円以上の決済が必要だ。会員区分の条件とマイル進呈の条件は同じではない。
LITEのラウンジ利用、国内線と国際線で条件が違う
国内線では、LITEも混雑時を除いてANAラウンジおよび共用ラウンジを利用できる。年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休、出発便が集中する時間帯などは、利用できない場合がある。予約を持っていない場合の当日の利用可否は、搭乗日にラウンジ受付で確認する。
LITE向けには国内線ANAラウンジの事前予約の仕組みも導入される。対象はANAグループが運航するANA便名の便で、予約受付数には限りがある。成田のANA ARRIVAL LOUNGEと、名古屋(中部)・関西・熊本・宮崎の国内線共用ラウンジは事前予約の対象外。これらの施設が予約対象外であることと、ラウンジ自体を利用できないことは区別したい。
国際線では、ANAグループ運航便に搭乗する場合、羽田・成田・ホノルルのANAラウンジを利用できる。国際線ラウンジは事前予約の対象外だ。国内線の予約の詳しい手順は2027年度中に改めて案内される予定で、10月10日時点で予約方法の詳細は公表されていない。
3つの場面で見る、ANAの特典と他社便の違い
- ANAの国内線:LITEは混雑時を除いてラウンジを利用できる。対象施設には事前予約の仕組みを導入する。
- ANAグループ運航の国際線:LITEも羽田・成田・ホノルルのANAラウンジが対象になる。
- スター アライアンス加盟航空会社の利用:LITEにはシルバー資格が適用され、ラウンジ、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物の優先受け取りなどは原則として対象外になる。
ANAグループ運航便では、LITEでも優先チェックイン、優先搭乗、手荷物の優先受け取りなどのサービスは継続する。つまり、ANAのラウンジが条件付きで使えることと、他社便でゴールド資格の特典を使えることは別の話だ。PLUSはスター アライアンス・ゴールドの対象で、ANAラウンジ利用に事前予約は必要ないと案内されている。
判定期間はいつ? チャージと決済の違いにも注意
新制度の最初の判定に使う利用期間は、2026年12月16日から2027年12月15日まで。その実績を経て、2028年4月から新しい区分でのサービスが始まる。2026年12月は利用実績の集計が始まる時期であり、ラウンジの新条件が適用される時期ではない。
家族カードの利用分は本会員の利用分に合算される。一方、ANAカードからANA Payへのチャージ金額、カード年会費や各種手数料、カードに付帯する電子マネーの利用分などは対象外だ。ANA Payでの支払いと、ANA Payに残高を入れるチャージは分けて確認する必要がある。
今後は2027年度の予約案内を確認
ANAは、利用拡大に伴うラウンジの混雑などを制度見直しの理由に挙げている。今後は予約システムの案内に加え、2027年度に予定する羽田空港のラウンジ拡張も確認したい。
なお、4月の改定発表を理由に2026年4月23日から9月29日までにSFCを解約した人には、特例の再入会受付も案内されている。申請期限は2027年3月31日送信分までで、所定の審査がある。対象条件や手続きは、ANAの公式案内で確認できる。
参照した情報源
- ANAスーパーフライヤーズカードのサービスについて(9月見直し・FAQ) (ANA / 2026-10-10確認)
- ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)とは (ANA / 2026-10-10確認)
- スーパーフライヤーズ会員の特典 (ANA / 2026-10-10確認)
- ANA SFC見直し、LITEもラウンジ一部利用可 300万円基準維持 (Aviation Wire / 2026-09-29)
記事内の情報は2026年10月10日17時時点のものです。

