F1ハース、オコンと今季限りで別れ F1通算195戦のベテランが放出 2027年の後任は数週間以内に決定へ

ハースのマシンVF-26を走らせるエステバン・オコン スポーツ

トップ画像:Eustace Bagge / CC BY 4.0

F1のTGRハースF1チームは2026年9月30日、エステバン・オコン(30)と2026年シーズン終了をもって別れると公式に発表しました。オコンは2025年からハースで走っており、2年での離脱となります。発表と同じ日にオコン本人もSNSで声明を出し、「これはF1キャリアの終わりでは決してない」と現役続行への意欲を示しました。

チームの発表内容

ハースの公式声明によると、両者は2026年FIA F1世界選手権の終了時点で契約関係を終えます。声明はオコンについて、2025年の加入以来チームが過去10シーズンで2番目に多いポイントを記録することに貢献したと紹介。ハースでの出走は39戦、F1通算では195戦に出走し、通算490ポイント、2021年ハンガリーGPでの優勝経験があるとしています。

チーム代表の小松礼雄氏は声明の中で、オコンのこれまでの貢献に感謝を述べたうえで、そのプロ意識と献身が組織の成長に役立ったと評価しました。さらに、今季の大幅なレギュレーション変更に一緒に取り組むなかで、オコンのドライバーとしての経験とフィードバックがマシン「VF-26」の開発において大きかったと説明。「まだ多くのレースが残っている」として、最終戦まで共にあらゆるチャンスを生かすことに集中すると強調しています。

オコン本人のコメント

オコンはSNSに投稿した声明で、ハースでの時間が2026年シーズン終了とともに終わることを自ら報告しました。「いつも簡単な状況ではなかったなかでの自分のパフォーマンスを誇りに思い、胸を張ってこのプロジェクトを去る」とし、まずは次のレース週末に集中してチームと全力を尽くすと述べています。そのうえで「まだモチベーションはあるし、まだハングリーだ」と記し、F1での戦いを続ける考えを明確にしました。

オコンは発表の約1週間前、アゼルバイジャンGPを前にした取材で、来季については自分が「フリーエージェント」であり、他チームとも話をしていると語っていました。

背景:ベアマンとの差と今季の戦い

2026年中国GP予選を走るハースのオコン
2026年中国GP予選でのオコン(2026年3月撮影)写真:Liauzh / CC BY 4.0

今季のハースは、チームメートのオリバー・ベアマンが開幕戦オーストラリアGPで7位、中国GPで5位に入るなど序盤から入賞を重ねた一方、オコンは得点を伸ばせない時期が続きました。F1公式サイトの分析記事では、ポイントでベアマンに13点差をつけられていると伝えています。

ただ、直近のアゼルバイジャンGP(9月26日付のチームのレースリポート)では、13番手スタートのオコンがピット戦略とリスタートの混乱を生かして8位でフィニッシュし4ポイントを獲得。ベアマンも9位に入り、ハースにとって今季初のダブル入賞となりました。チームはこの時点でコンストラクターズ選手権7位(27ポイント)につけています。オコンは「P8かもしれないが、懸命に戦って得た結果でとてもうれしい」と振り返っていました。

オコンはマノー、フォース・インディア(のちのレーシング・ポイント)、ルノー(のちのアルピーヌ)を経てハースに加入。2019年はメルセデスのリザーブドライバーを務めた経歴もあります。

今後の見どころ:2027年の後任と残りのレース

小松代表は9月24日の時点で、2027年のドライバーラインアップについて「数週間以内に」決めると話し、評価はすでに終えてオーナーのジーン・ハース氏と協議したうえで最終決定するという段階にあると説明していました。F1公式サイトによると、候補として名前が挙がっているのは次のドライバーです。

  • レオナルド・フォルナローリ(F2前年王者)
  • ラファエル・カマラ(F3王者でF2優勝経験者、フェラーリ育成)
  • ジャック・ドゥーハン(ハースのリザーブ)
  • 平川亮(ハースのリザーブ)

ベアマンは2027年も残留する見込みとされており、焦点は彼のチームメートが誰になるかです。後任はまだ正式に発表されていないため、今後数週間のチームの発表が注目されます。

一方のオコンにとっては、2027年のレースシートの空きが少ないなかでの移籍先探しとなります。まずは10月2〜4日にマレーシアのセパン・サーキットで開催される「バーレーンGP in マレーシア」を皮切りに、残りのレースで存在感を示せるかが次の契約に向けた大きなポイントになりそうです。

参照した情報源

記事内の情報は2026年10月1日時点のものです。

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