9月28日に始まったNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ブラッサム』が、放送1週目から話題を集めています。10月2日放送の第5話では、主演の石橋静河さんが主人公・葉野珠(はの・たま)として本格的に登場しました。主人公のモデルは、明治から平成まで98年を生きた作家・宇野千代です。宇野千代とはどんな人物で、ドラマはどんな物語なのかをまとめました。
第5話で石橋静河が本格登場 「粋なバトンタッチ」の声
第5話は1913(大正2)年の春が舞台。高等女学校の4年生になった珠が、錦帯橋から満開の桜を眺めて「きれいじゃ!」と笑顔を見せる場面で、石橋さんが本格的に登場しました。この場面は初回と同じせりふ・同じ構図で描かれ、子ども時代の珠を演じた村上蘭さんからのバトンタッチになりました。
モデルプレスの報道によると、視聴者からは「粋なバトンタッチ」「子役の子と雰囲気が激似」といった声が上がっています。
『ブラッサム』の基本情報
- 放送:NHK総合ほか、2026年9月28日から。月曜〜金曜の午前8時
- 位置づけ:連続テレビ小説の第115作
- 主演:石橋静河(葉野珠)
- 脚本:櫻井剛
- 主題歌:YOASOBI(主題歌のもとになる小説を作家の綿矢りささんが書き下ろし)
- 語り:三條雅幸アナウンサー
- タイトル映像監督:奥山大史
物語は、山口・岩国に生まれた珠が、苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけて前に進み、作家として道を切り開いていく生涯を描きます。原作はなく、宇野千代をモデルにしながら、登場人物の名前などを変えたオリジナルのフィクションとして作られています。
出演者には、珠と切磋琢磨する若き小説家・西尾一路役の染谷将太さん、珠を長く支える秘書・藤川優子役の松たか子さん(朝ドラ初出演)、1980年代の晩年の珠を演じる加賀まりこさんらが発表されています。
モデル・宇野千代とはどんな人?

宇野千代は1897(明治30)年11月28日、山口県玖珂郡横山村(現在の岩国市)に生まれました。小説家としてだけでなく、編集者や着物デザイナーとしても活躍し、自由で前向きな生き方でも多くの人を引きつけました。
- 1921年、『時事新報』の懸賞短編小説に「脂粉の顔」が一等で当選し、作家としてデビュー
- 画家・東郷青児との暮らしをもとにした小説『色ざんげ』で評価を高める
- 1936年、ファッション雑誌『スタイル』を創刊し、のちに着物のデザインも手がける
- 継母がモデルとされる小説『おはん』で野間文芸賞を受賞
- 1983年、86歳で出した自伝的な本『生きて行く私』がベストセラーに
- 1990年に文化功労者。1996年6月10日、98歳で亡くなる
結婚・離婚を重ねた恋愛遍歴でも知られ、作家の尾崎士郎、北原武夫とも結婚しています。ドラマの珠が「何度も壊れては立ち上がる」人物として描かれるのは、こうした波乱の多い人生がもとになっています。
石橋さんはシネマトゥデイのインタビューで、骨折して入院していたときも「最高です」と答えたという宇野千代のエピソードを挙げ、自分をその状態に持ち上げる姿勢に何度も救われたと語っています。
ゆかりの地・岩国にも注目
第5話の舞台にもなった錦帯橋のある岩国市には、宇野千代の生家が残っています。山口県の観光サイト「おいでませ山口へ」は、生家をはじめとするゆかりの地を巡るまち歩きガイドを公開し、ドラマをきっかけに宇野千代への関心が高まることを期待しています。主題歌を手がけたYOASOBIのAyaseさんも、宇野千代の自伝を読み、岩国を訪れて曲を作ったと伝えられています。
今後の見どころ
女学校時代の珠はこれから故郷を離れ、上京して作家の道を歩み始めます。モデルとなった宇野千代の人生をなぞるなら、作家デビュー、作家仲間たちとの出会い、雑誌の創刊、着物の仕事、そして晩年のベストセラーと、大きな出来事が続きます。ドラマではそれらがどう組み直されて描かれるのか、染谷将太さんや松たか子さんら共演者が登場する場面とあわせて注目されます。
参照した情報源
- 次期朝ドラ「ブラッサム」語りは三條雅幸アナ!ポスタービジュアル公開&タイトル映像監督決定 (シネマトゥデイ / 2026-08-07)
- 「ブラッサム」石橋静河、何度も救われた宇野千代の言葉 「壊れては立ち上がる」主人公に自身重ねる (シネマトゥデイ / 2026-09-26)
- 朝ドラ「ブラッサム」主人公・石橋静河が本格登場 初回と重なる演出に「粋なバトンタッチ」 (モデルプレス(Yahoo!ニュース) / 2026-10-02)
- 松たか子、『ブラッサム』石橋静河の秘書役で朝ドラ初出演 加賀まりこは晩年の主人公に (リアルサウンド / 2026-03-19)
- YOASOBI、NHK連続テレビ小説『ブラッサム』主題歌を担当 綿矢りさが楽曲の原作小説を書き下ろし (リアルサウンド / 2026-07-23)
- 宇野千代ゆかりの地を巡る 岩国観光まち歩きガイド (おいでませ山口へ(山口県観光連盟) / 2026)
- 宇野千代 (Wikipedia / 2026-10-02)
記事内の情報は2026年10月2日13時時点のものです。

